豆について

コーヒーは、植物学的には「アカネ科コフィア属」に分類される樹木の種子が原料です。

コーヒー豆の銘柄は、生産地から名付けられていることが多く、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」など国名がそのまま使われたり、産地や発信地となる山や港の名前が使われたりします。

例えば、よく耳にする「モカ」は、中東のイエメンにあるモカ港に由来しています。
モカ港から世界へと広まった、イエメン産とエチオピア産のコーヒー豆が「モカ」と呼ばれるようになりました。

「キリマンジャロ」も、その由来は東アフリカのタンザニアにある山から名付けられています。

「ブルーマウンテン」の生産国はジャマイカで、「コーヒーの王様」と呼ばれることもあります。
その理由は、味の良さだけでなく、ジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈のごく限られた地域で作られた貴重なものだからです。
美味しさと貴重さを持ち合わせた「ブルーマウンテン」だからこそ、「コーヒーの王様」の称号を得ることができたのですね。

コーヒー豆そのものの風味は、品種と育った土地の条件によって変わってきます。
国や場所と結びつけながら、コーヒー豆の味の違いを知っていくのもコーヒーの楽しみ方の一つです。

生豆を焙煎することで、コーヒー豆に含まれる水分が減少し、コーヒー独特の風味が引き出されます。

焙煎時間によって色や味わい、香りが変化し、焙煎度は浅炒りから深炒りまで8段階に分類されます。

焙煎度が浅いと酸味を強く感じ、深いと苦味とコクが増します。

焙煎度によるコーヒーの味わいの違い